生徒会長だったの?

第3話


自転車に乗って彼の住む町にやってきました。

地図を書いてもらったんやけど…

えーっと…
ガソリンスタンドを右に曲がると、大きな柿の木がある神社…

その先の公園で待ってるって、言ってたけど、まだ来てへんわ。

だいぶ時間が早かったみたい。

77番地って、どこやろ?

時間あるし探してみようか…

私は自転車で住宅地を走りました。


『見つけた!表札に峰って書いてあるわ』



「あれっ?優里?今から公園に行こうと思ってたのに…」


玄関のドアを開けて彼は驚きました。

ドキドキしながら案内された彼の部屋…
お兄ちゃんの部屋とよく似てるわ。
プラモデルとステレオ…
男の子の部屋って、みんなこんな感じなんやね。



『あっ!リリーズのポスターや』


このMilkの文字が入ったシャツは、知佳ちゃんが昔着てたやつやわ。
ヒロのためにわざわざ探してきたんやろか?



『ポスターの裏にエッチな写真があるんやろ?』



「知佳と同じ反応をするなよ」



『やっぱり知佳ちゃんが来てたんやね』



「2回来てるよ。
あいつはクッキーを焼いて持って来てくれたんだけど、このクッキーが……

危ない…危ないところだった…

優里?
カバンをごそごそして何探してるの?

裁縫セット…まち針?

まさか!( ̄□ ̄;)!!」



『目玉に針千本の約束やったね』



「誉めてない( ̄□ ̄;)!!」



『あかん。誉めようとしてた。
有罪や!
でも針1本にまけてあげる。
口約束だと忘れるみたいやから、一回体に覚えさせたるわ。目玉を出しなさい』



「ごめん!もう二度と言いません!」



『次は無いからね。

これ見て。中学のときの卒業アルバム。

この子が影山彩登美さんやろ?』



「そうそう。この子!
えっ!生徒会長か!」



『私な…この子と中1のとき一緒のクラスだったの。
そやけどほとんど話したことが無いんよね。
2年と3年のときは違うクラスやし、接点も無いのに何で私のこと覚えてたんやろ?』



「おまえは背が高いから目立ってたんだろ…

って、まち針を僕に向けるな!」



『私の身長に関する話題も禁止。

影山さん…
落語はやりたくないけどヒロのマネージャーをやりたいと言ってるんやろ?
そもそも落研にマネージャーなんて必要ないやん。

名人会のハガキを出したのもこの子なんやろ?

ヒロと仲良しなん?なんか気になるわ』



「いや。今回の入部で初めて話した子。

ハガキのことは僕にもわからないよ。
久しぶりに大沢さんに会いたいと言ってたから三学期になったら三室戸に連れて行くよ。

それに彼女のいる僕には、まったく興味ないってさ。
何か他に理由があるんじゃないの?」



『ヒロ好みの背が高くてスリムな子やろ?』



「可愛い八重歯が……

待て!危ない!!
影山を誉めてない!八重歯を誉めただけ!」



『次は無いと言ったやろ。
さすがに目は可哀想やから指で勘弁してあげようと思ったのに』



「おまえ!付き合う前は、もっと優しかったぞ。」



『今でも優しいよ。いつもヒロのことばかり考えてるし…

影山さんのことも疑ってへんもん』



「針を片付けてから言って欲しいなぁ…(;¬_¬)

それよりさっきから気になってるんだけど、お腹のところからチラッと見えてる紐は何?」



『これ?
ジーパンのベルトだけだと心配やから、紐でくくって団子結びにしたんや。
今度は簡単に脱がされんように』



「何が疑ってないや!完全に疑ってるやん( ̄□ ̄;)!!」



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